秘書と電話と

政治家の秘書とかしてました。

政治家秘書の面白み

前回の文章では主に世間でのイメージとのギャップと大変さにフォーカスした記事を書きましたが、今回は逆に面白みに関して3つに分けて書きたいと思います。

 

1.会えない人に会える

有名な国政政治家はもちろん、地域の首長や有力議員と頻繁に顔を合わせます。

加えて地域では知らない人がいない企業の社長や、会長とも一緒に仕事をさせていただくことが多く社会の成功者と言われる人たちの仕事や考え方を間近で取り入れることができます。

普通に仕事をしているとなかなか気づきにくい経営者目線での意見等はその後転職を重ねる中で非常に参考になりました。

 

加えて今まで自分の育って来た社会がどのような仕組みで回ってたのか、業界団体や行政の仕組みが理解することができました。*1

 

2.自分のリズムで仕事を組み立てられる

政治家秘書の仕事は目指すべきミッションは与えられますが、その過程は人によって様々です。そこが難しいといえば難しいのですが、適法の範囲であれば自分の裁量で仕事をすることが可能です。自分で段取りさえつければ休みも自由ですし、労働時間も自由です。

また、先輩からの指導等もほぼない環境なので自営業のライフスタイルに似ています。

 

3.キャリアアップが明確である

意外とキャリアアップの道筋が明確で、大きく分けて3ルートになります。

 

1.自身も政治家に転身

地域の名士に顔を売り、知名度を上げつつ自分の支持基盤を作って選挙に立候補するというキャリアプランです。市会議員クラスでも年収400万程度はありますし副業も可能な職業なので収入としてはそこそこ稼げます。加えて県議会議員や地方の首長になれば1000万を超える年収が手に入ります。

 

2.公設秘書へ

秘書として成果を出していけば公設秘書への転身も可能です。

公設秘書は私設秘書と違い、準公務員として扱われ国からの給与で雇われます。

政策秘書になればこちらも1000万を超える年収です。

 

3.地域の会社への転職

自身の仕事ぶりを各企業の経営者が直接見る機会が多く、トップダウンでのスカウトを受ける機会があります。自分も在職期間中にお世辞での誘いを抜きにして2社からのお誘いを受けました。1社は地域でも有数の優良企業だった為、非常に悩みましたがその当時は丁重にお断りし秘書を続けることにしました。

 

 

このように辛いだけの仕事ではなく、変わった面白みもある仕事です。

しかし、常にパフォーマンスを求められる意味では非常に厳しい職場で結果が出ない=BOSSの落選=失業の危機と直結する為、プレッシャーも相当なものです。

 

向き不向きのある仕事ですが、この経験をしたことは自分にとっては人生の財産となっています。

*1:もちろんいいことばかりではないですが、子供の頃に疑問に思ったことが知れたのは本当にうれしいことです。