チョコパイからみるデフレ
久しぶりにロッテのチョコパイを食べたら明らかにサイズダウンしていた。
価格自体も若干高くなっており、こんなところにもデフレの影響が。
デフレを肯定するエコノミストや、評論家がいるがデフレとは社会の価値が下がっていく異常な状態でいいはずがない。
「物が安くなって買いやすくなる。」
「これからは社会が成長をしていくのではなく縮小の時代だ。」
政治家にもこんな馬鹿馬鹿しい意見を平然と公共放送で言っている人がいるが、その発言自体が無責任の極みだ。
物が安くなるということはその製品を販売している人々の人件費や、部品を納品したり流通に携わる人の所得が下がるということだ。
当然、消費に回すお金も縮小しそれが巡り巡ってより縮小した社会を作り出す。
これがデフレスパイラルの簡単な説明で、中学校の授業で行う内容だ。
その簡単な経済原理を知らずか、あえて無視して説明をするエコノミストは基本的には自分が儲けるためのポジショントークであり、厳重に監視しなくてはいけない。
基本的な資本主義社会では緩やかなインフレを目指すべきもので、インフレでないということがそもそも悪なのだ。個人の人間に例えることは難しいが、一人一人の社員が価値を高めない会社に未来があるだろうか。そして価値を高めないことを奨励する管理者にはその役職に座る資格がない。
真っ当な社会ではチョコパイが年々高くなる。その代わりに所得も向上し実質的な支払額がペイできる仕組みがある社会を目指すべきである。
価格を据え置き、もしくは値上げしたにもかかわらずチョコパイが縮小されてはそもそものお菓子の持つ価値が縮小して損なわれている。
その失われた大きさこそが、社会の失ってしまった価値なのだ。
もちろん、インフレの中には許容しがたいハイパーインフレ等もあるがデフレよりは
数段マシだ。
気をつけたほうがいい。
デフレを容認する人々はあなたの価値を引き下げようとする人々なのだから。